公園へ移動運用へ行こう!
- jj1ivu
- 2021年5月13日
- 読了時間: 4分
更新日:2021年7月14日
今回の記事は表題の通り移動運用をしようという内容です。
移動運用と一言で言っても山岳移動や駅前移動などいろいろありますが、今回はHFでの公園移動を紹介したいと思います。

今回持って行ったのは
リグ:IC705
バッテリー:BP272,BP271
同軸ケーブル:5D2V 10m
アンテナ:7/21MHzワイヤーダイポールアンテナ
エレキー:ベンチャーJA-1
荷造り紐
はさみ
総重量2.5kgぐらいなので山にも持っていけるぐらい軽いです。
ちなみにIC7300が4kg程度なのでそれよりも軽いことになります。
向かったのは東京都新宿区にある都立公園の戸山公園。
昼休憩のサラリーマンや散歩中のご老人たちが多数いましたので極力邪魔にならないようにアンテナに荷造り紐を結びそれを木に引っかけアンテナを左右から引っ張りました。
これだけでアンテナの設置は完了です。
ものの5分もあれば簡単に設置できます。
(ワイヤーダイポールの作り方や調整方法はGoogleで検索していただければ沢山出てきますのでそちらをご参照ください。)


↑荷造り紐の引っかけ方の一例
ここまでくればあとは波を出すだけです。
空き周波数を探してCQを出します。
きっと沢山の人から呼ばれると思います。

↑アンテナ全景
しかし、HFにはコンディションが存在します。
V/UHFのようにいつでも確実に届くということは殆どありません。
今回移動運用を行った日も14時頃まではコンディションが良くなくCQを出しても殆ど応答がありませんでした。
ただ、それ以降はコンディションが回復したので最終的に50局程度と交信することができました。(ちなみに送受1:2 5W CWでBP272が2時間、BP271が1時間使用できました)
このコンディションが悪い時というのが厄介でIC705やFT818のようなQRPのリグでオンエアしていると届かない、呼ばれないということが多発します。

↑亀のような遅さのログ進捗
こんな時に欲しくなるのが大電力です。
50wも出すとコンディションが余程悪くなければある程度交信することが可能になります。
お勧めとしてはコンディションが良いときは出力を絞って運用し、コンディションが悪くなったら出力を上げて運用するという方法です。
それをするのにお勧めなリグとしてはFT891,FT857,IC7000などの小型のオールモード機です。
これらのリグは2kg程度と持ち運びやすく、MモデルならばHF-VHFで50wが出せるので便利です。
私はHFQRPは玄人のやる遊びだと思っています。
良く705とHFJ350などの超短縮アンテナを一緒に購入されてる方が居ますが待ってる未来はただの苦行だと思います。
なので初心者はハンディ機やFT818,IC705などのQRP機ではなく、これらのリグを買うことを強くお勧めします。
次に電源ですが私がこれらのリグを使うときは鉛バッテリーを使用しています。
秋月電子で売っている12vのLONGバッテリーが密閉式にしては安くてお勧めです。
上記のリグでフルパワーだと12Ahで2時間、22Ahで5時間程度(いずれもSSB)は持ちます。
ただ、鉛バッテリーはかなり重いのでこれを山などに持ち運ぶのは大変なのですが公園などであれば自転車や電車ですぐにアクセスできますのでそこまで苦にはならないかと思います。

↑12v22Ahのバッテリー
軽いバッテリーを使いたい人はかなり値は張りますがリチウムイオン系の電池もいいと思います。太陽光発電用のバッテリーやバイク用のバッテリーなどに12vの電池がラインナップされていますので是非検討して見てください。
かなり話が逸れてしまいましたが、最後に運用後の撤収時についてですが荷造り紐などのごみは必ずすべて持ち帰るようにしましょう(当たり前ですが)
あとは通行人に運用中何をしているか聞かれたときにはできるだけ対応するように心がけています。
傍からみれば怪しさ満点なのでできるだけ質問には分かりやすく簡潔に答え、愛想よく振舞うようにしています。(多分これが通報されないためには必要ですw)
また、もし事務局などからアンテナの撤去を求められた場合には素直に従うことが一番です。
下手にごねると最悪の場合無線運用が禁止になる可能性もありますのでここはしっかりと対応しましょう。
何事も経験しないと始まらないのでまずは手持ちのリグを持って近所の公園へ移動してみましょう!
いつか空で会えることを楽しみにしています!!
DE JJ1IVU
Comments