初心者向け🔰 コンテストの参加の仕方
- jj1ivu
- 2021年7月28日
- 読了時間: 5分
基本的には制限時間内に出来るだけ多くの局と交信するものなのですが、いろいろ規則があります。
慣れればなんてことはないのですが初めは分かりずらいので一つずつ解説していきます。
まずはコンテストカレンダーでコンテストの日程を把握しましょう。
↑コンテストカレンダーのサイト
コンテストは大体毎週末に行われています。
その中でもJARL本部主催のALLJA(4月),6mAND DOWN(7月),FIELD DAY(8月),全市全郡(10月)の4コンテストはJARL4大コンテストと呼ばれています。
これ以外にも地方コンテストと呼ばれる地方JARL支部主催のコンテストなんかもあったりしますが、今回は4大コンテストに関して解説します。

↑コンテスト参加風景
4大コンテストは参加者も多く、初心者も比較的参加しやすいコンテストです。
他のコンテストもそうですが、コンテストには送るべきナンバーが存在しています。
4大コンテストでは、コールサインはもちろんのこと「RSレポート+自局の運用場所を示す都府県・地域等ナンバー+空中線電力を表すアルファベット1文字」を送出しなければなりません。
RSレポートはご存知の通り59や599などを送出すれば問題ありません。(基本的にコンテスト時には59,599を送出します)
都道府県、地域ナンバーは規約に書かれている自分の出ている地域の数字を送出すればOKです。(これをマルチと呼ぶ)
例えば東京であれば10、大阪であれば25、石狩であれば106などと規約に書かれています。
ただ、全市全郡コンテストは例外でJCC,JCGナンバーを送出します。
東京23区と政令指定都市は区ナンバーを、それ以外の市は市ナンバーを、郡は郡ナンバーを送出します。
ここで注意しなければならないのは俗にハムログコードと呼ばれている郡コードの末尾に付加するアルファベットは付けないようにしなければなりません。
↑JCC,JCGナンバー一覧
最後の空中線電力を表すアルファベット1文字は自分が現在出している送信電力を下表に当てはめて送出します。

あくまでその時の送信電力なので途中で変わっても構いません。
これまでのことを踏まえてALLJAコンテストに群馬県から空中線電力50Wで参加したと仮定した場合のコンテストナンバーは「5916M」となります。
全市全郡コンテストに東京都西多摩郡から空中線電力10Wで参加した場合は「5910002L」となります
コンテスト中はこれを交信の中で送出すればOKです。
基本的にコンテスト中は簡潔な交信が多いので名前や移動地を聞くのはやめましょう。
コンテスト参加局に一番嫌われる行為です。
交信の例としては先ほど挙げた西多摩郡から参加した場合
相手局「CQコンテスト こちらはJB1AAA JB1AAA コンテスト受信します」
こちら「JJ1IVU/1」
相手局「JJ1IVU/1 おはようございます こちらから591002Mですどうぞ」
こちら「1002MQSL こちらから5910002Lですどうぞ」
相手局「10002LQSL ありがとうございました」
こちら「ありがとうございました」
これで1交信です。
挨拶を省略したり、復唱を省略したりと人によってまちまちなので一概には言えませんがこのあたりが無難な交信なのではと思います。
コンテストは終了後に集計作業を行って点数を出さなければなりません。
点数は交信局数×マルチ(×フィールドデーは局種係数)で算出されます。
フィールドデーにのみ存在する局種係数は基本的に固定局が×1、移動局が×2と考えておけばOKです。
この集計作業を手作業でやるとなると大変な手間となり、ミスも出ます。
なので殆どの方はPCで集計作業を行っています。
代表的なロギングソフトはCTESTWINとZLOGです。
私が使っているのはCTESTWINです。
これにログを打ち込むと自動的に重複交信、マルチチェック、点数計算までできる優れものです。
さらにはJARLに提出する文書ファイルの作成までできます。
使い方は
http://e.gmobb.jp/ctestwin/Download.html
で詳しく説明されているので参照ください。
PCなんて山に持っていけないという方にはandroid限定にはなりますがRogDoridというアプリもコンテストで使用できます。
ただ、アプリ単体でできるのは重複チェックまででマルチチェックと点数計算はCTESTWINにデータを読み込ませて行うことになります。
山の上でログを取るときには重宝しています。
書類作成時の部門について
基本的に参加する部門はマルチバンドに出たならオールバンド部門。
シングルバンドで出たならシングルバンド部門に提出しますが、マルチバンドで交信しても点数計算時に対象外のバンドを0点として計上すればシングルバンド部門にも出すことが可能です。
またALLJAなどでは出力によっても部門が分かれていますので規約をよく確認してください。
最初の開局から3年以内の人が出れるニューカマー部門はオールバンド部門しか存在しない上電力は4アマの操作範囲内に限られます。
様々な部門があるので穴場を探せば意外に簡単に入賞できたりするので頑張ってみてください。
ここまでコンテストの基本を解説しましたが、まず一番大切なのはワッチです。
いきなりCQを出すのではなく、ほかの参加者がどんなオペレートで交信をしているのか聞いて上手いと思った人のオペレートを真似をしましょう。
コンテストはいかに呼ばせるのかが肝心ですので良いオペレートをするように心がけながらコンテストを楽しみましょう。
あとは規約はちゃんと読み込みましょう。
偶にコンテストナンバー間違えて送っている人(フィールドデーでH送出する人)を見かけますが、恥ずかしいので規約だけはちゃんと読み込むようにしてください。
それではコンテストでお会いしましょう。
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